さて年始1回目のブログ更新となります。今回は『足底筋膜炎』について。
「朝起きた瞬間、かかとや足の裏に激痛が走る…」 「歩いているうちに足の裏が痛くなってくる…」
このような症状に悩まされていませんか? それは「足底筋膜炎」のサインかもしれません。
足の裏の筋膜が悲鳴を上げている!? 足底筋膜炎とは?
足の裏には、かかとから足の指の付け根にかけて、足裏のアーチを支える「足底筋膜」という強い膜があります。
この足底筋膜に、繰り返し体重がかかることで炎症が起こり、痛みを引き起こすのが 足底筋膜炎 です。
こんな人は要注意! 足底筋膜炎の原因をチェック!
足底筋膜炎はスポーツをする人に限らず、以下のような場合にも発症リスクが高まります。
- 立ち仕事: 長時間立ち続ける仕事をしている人
- 扁平足: 土踏まずが低く、足底筋膜に負担がかかりやすい
- ハイヒールをよく履く: 足底筋膜が緊張した状態が続く
- 運動不足: 足底筋膜やふくらはぎの筋肉が硬くなりやすい
- 走る運動をしている人:かかとへの負荷が増えています
- 肥満: 足底筋膜への負担が大きくなる
- 加齢: 足底筋膜の柔軟性が低下しやすくなる
足底筋膜炎になるとどうなるの?代表的な症状
- 起床時の痛み: 朝起きた時や、しばらく休んだ後に立ち上がろうとした時に、かかとや足の裏に強い痛みを感じます。これは、睡眠中に足底筋膜が縮んでしまい、動き始めに強い力がかかるためです。
- 歩行時・運動時の痛み: 歩行開始時や、長く歩いた時。運動時に痛みが強くなります。
- 足底を押すと痛む: かかとや土踏まずを押すと、痛みを感じます。特に症状が強い方は、結構な強い痛みです・・・。
自分でできる!足底筋膜炎の治し方
- 安静: まずは、痛みが出るような運動や、長時間の立ち仕事を避け、足を休ませることが大切です。
- ストレッチ: ふくらはぎの筋肉をストレッチすることで、緊張を和らげます。
- 市販薬: 痛みが強い場合は、鎮痛消炎剤などの市販薬を服用することも有効です。
足底筋膜炎を治療・予防するために
- ストレッチ: 運動前後のストレッチはもちろん、日頃からこまめに行うことが大切です。
- 適切な靴選び: かかとの低い靴や、足底筋膜をサポートするインソールの入った靴を選びましょう。
- 走り方・歩き方の確認:リハビリで歩き方や走り方などを確認し、負担を減らす方法を提案しております。
- 体重コントロール: 肥満は足底筋膜炎のリスクを高めるため、適切な体重を維持しましょう。
- インソール:インソール(靴の中敷き)を使用することで、かかとにかかる負担を減らすことができます。(当院でオーダーメイドのインソールや靴の中敷きに貼り付けるパッドを処方しております。)
足底筋膜炎は、日常生活に支障をきたすつらい症状を引き起こします。日頃から予防を心がけ、足の痛みを感じたら、早めに適切な対策を取りましょう。
天白かんだ整形外科クリニック
日本整形外科学会 専門医
院長 神田 佳洋
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