天白かんだ整形外科クリニック日本整形外科専門医院長神田佳洋による整形外科疾患コラム
開院してはや1年8ヶ月が経ちました。6000人を超えるたくさんの患者さまに来院して頂き大変ありがたい気持ちです。
少しでも整形外科の疾患を身近に感じて頂きたい思いから、今までの経験をもとにわかりやすく、疾患ごとにコラムを作成させていただくこととしました。
第一弾は、『腰椎分離症』です。
「最近、腰が痛む…」「スポーツ中に腰に違和感がある…」
そんな悩みを抱えていませんか?もしかしたらそれは、”腰椎分離症”のサインかもしれません。
腰椎分離症とは、『腰の骨の一部に亀裂が入ってしまう』スポーツ障害の一つです。
特に成長期で骨が未発達の10代のスポーツ選手に多く見られます。
どうしてなるの?原因と症状をチェック!
腰椎分離症は、腰への繰り返しのストレス が原因で起こります。
例えば、野球やテニス、サッカーなど、腰をひねる動作が多いスポーツで発症しやすい傾向があります。
主な症状としては、
『腰痛』: 特に、長時間同じ姿勢をとった後や運動後に痛みが強くなることがあります。
『腰部の鈍痛』: 常に鈍い痛みが続くこともあります。
『運動時の痛み』: 腰を反ったり、ひねったりする運動時に痛みが強くなります。
などが挙げられます。
早期発見・早期治療が肝心!
腰椎分離症は、放置すると腰椎すべり症に移行し、激しい腰痛や足のしびれなどの深刻な症状を引き起こす可能性があります。
そのため、早期発見・早期治療が非常に大切です。
「もしかして…」と思ったら、自己判断せず、整形外科を受診しましょう。
レントゲン検査やMRI検査などを行い、正確な診断を行います。
特にMRI検査では、早期の腰椎分離症の診断に有効で、
当院では総合病院に設置しているレベルの1.5テスラMRIを完備しております。
治療法は?
腰椎分離症の治療は、保存療法が基本です。
・安静: 痛みが強い場合は、スポーツや激しい運動を控えましょう。
・薬物療法: 痛みや炎症を抑えるために、消炎鎮痛剤などが処方されます。
・コルセット: 腰を固定することで、負担を軽減します。当院にてコルセットの作成を行います。(保険診療対象です。)
・運動療法: 腰や体幹の筋肉を鍛えることで、腰椎の安定性を高めます。リハビリテーションを行い、治療経過に併せて、スポーツ復帰のお手伝いをさせていただきます。
痛みが強い場合や、保存療法で効果が見られない場合は、手術が必要になることもあります。
再発予防のために!
腰椎分離症は、再発しやすいのも特徴です。再発を防ぐためには、以下の点に注意しましょう。
・運動前のストレッチ: 腰や体幹のストレッチを入念に行いましょう。
・正しいフォーム: スポーツを行う際は、正しいフォームを心がけましょう。
・過度な練習を避ける: 疲労がたまると、腰への負担が大きくなります。練習時間や強度を調整しましょう。
・体幹トレーニング: 腰椎を支える筋肉を鍛えることで、再発予防に繋がります。
腰椎分離症は、適切な治療と予防を続けることで、スポーツを楽しみながら付き合っていくことができます。
腰の痛みを我慢せず、まずは当院を受診してお気軽にご相談ください^^
天白かんだ整形外科クリニック
日本整形外科学会 専門医
院長 神田 佳洋
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